2021.01.14
クラウドサービス「Microsoft Azure」とは?
通信技術の進歩にともない、
システム開発・運営コストの削減やリスク管理を目的に、
クラウドサービスを導入するケースが年々増えてきています。
そんなクラウドサービスの中でも、
マイクロソフト社がリリースする
「Microsoft Azure(マイクロソフトアジュール)」
について解説します。
クラウドサービスとは
Microsoft Azureの前に、
クラウドサービスについて説明します。
クラウドサービスとは、
「インターネット経由で利用するサービス」を指す言葉です。
システムやデータの管理をインターネット上で行うのが特徴で、
利用の際はPCやスマートフォンにインストールをする必要がありません。
端末とインターネット環境があれば、どこからでもサービスを利用できます。
一般的に、クラウドサービスは
「システムの導入が手軽」
「メンテナンス不要」
等のメリットがありますが、その反面
「機能のカスタマイズがしにくい」
というデメリットもあったりします。
以下で、Microsoft Azureについて
概要や機能そして、メリットやデメリットについて
お話しします。
Microsoft Azureとは
”Microsoft Azureとは、マイクロソフトが提供するクラウドサービスの1つです。
2010年にリリースされた当初は「Windows Azure」という名称が使われていました。
2014年に「Microsoft Azure」に改名されました。
このMicrosoft Azureの特徴を一言で表すなら、
「システム開発や運用に役立つ機能を備えたクラウドサーバー」です。”
企業がシステム開発やデータ管理を行うには、
大容量のデータ保存できる物理的なサーバーが必要です。
Microsoft Azureは、そんなサーバーをインターネット上で管理できる
クラウドサーバーとして使用されています。
また、その機能はデータの保管や管理だけではなく
「仮想マシンや仮想ネットワークを構築する機能」や
「人工知能(AI)を設計できる機能」など、
技術者向けの機能が多く搭載されています。
Microsoft Azureを使うことで、自社にサーバーを設置することなく
オンライン上だけでシステム開発や運用を行うことも可能になります。
「Microsoft Azure」の機能とは
Azure DevOps システム開発に必要な設計書作成やコード管理等をアシストする機能
Virtual Machines WindowsやLinuxなど、システム開発に必要な仮想マシンを作る機能
Azure Storage クラウド上でファイルやデータの保管または共有をする機能
Azure Backup クラウド上でデータのバックアップや復元などを行う機能
Azure Functions サーバーを設定せずにプログラムを実行する機能
Web Apps Web アプリケーションの構築やデプロイをアシストする機能
Mobile Apps モバイルアプリケーションの設計や構築をアシストする機能
Azure Active Directory クラウド上のアプリケーションにID認証管理機能を搭載する機能
Azure Machine Learning クラウド上で機械学習を組み立てられる機能
Automation クラウド上でリソースの作成や展開、監視などを自動化する機能
上記はMicrosoft Azureが備える機能の一部です。
細かいものを含めると、Azureには200を超える機能があります。
全機能の詳細に関しては、Microsoft Azureのホームページを確認してみてください。
「Microsoft Azureでできること」と言っても
システム開発からデータ管理に至るまで、
それぞれに対応した機能が備わっています。
つまり「使う機能次第で何でもできる」のがMicrosoft Azureの特徴で、
システムのリリースしてから現在まで
ユーザーやエンジニアの要望に応えて
「機能の追加」と「アップデート」を繰り返しています。
・自社のサーバーをクラウド化して、オンライン上だけで管理をしたい。
・新しいシステムの検証や開発の必要なコスト低減したい。
・自然災害やサイバー攻撃に対するリスクを軽減させたい。
Microsoft Azureを導入する理由は企業によって様々ですが
機能の汎用性が高い分、導入するにあたって
Microsoft Azureで何を実現したいか決めておかなければならないでしょう。
Microsoft Azureのメリット
初期費用を使わずに導入可能
Microsoft Azureは、システムの導入に初期費用が発生せず、
システム開発や運用に必要な環境をすぐに整えることができます。
機能を使ったぶんだけ料金が加算される従量制のサービスなので、
導入や運用に余計な費用が発生しないという点はメリットと言えます。
システムを管理する手間が不要
自社でサーバーやシステムを管理する際、
機器類のメンテナンスやデータバックアップ等が発生します。
Microsoft Azureであれば、
Microsoftが詳細設定やシステムや機能の保全等を全て行ってくれます。
サービス提供者側に管理をすべて任せられる分
保守運用ができるエンジニアが育ちにくくなるという課題は残りますが
Microsoft Azureであれば、システムの管理にかかる
手間や時間やコストを低減することができます。
Microsoft社のサービスとの連携・統合が簡単
Microsoft社では「OneDrive」や「Microsoft365」等
Microsoft Azure以外のクラウドサービスもあります。
すでにMicrosoft社のクラウドサービスを利用していたとしても、
Microsoft Azureであればデータの連携や統合したうえで使用ができます。
初期費用のメリットに加え、システムの導入と移行の
両方をスムーズな形で行えるのも、Microsoft Azureのメリットです。
Microsoft Azureのデメリット
専門知識と技術が必須
Microsoft Azureは、システム開発や運営に役立つ機能を多く備えているうえ、
アップデートで新機能が次々と追加されています。
豊富な機能を持て余さないためには、
データベースやサーバーに関わる知識や技術が必要となるでしょう。
ネットワークトラブルに弱い
社内のサーバーで管理するサービスであれば、
通信トラブルがおきてもシステムを使い続けることができますが
Microsoft Azureのようなクラウドサービスは
インターネット上で運用や管理を行うのが特徴です。
そのため、インターネット環境にトラブルが生じると、
Microsoft Azureを使用できなくなってしまいます。
トラブルのリスクを軽減するためにも
導入の際に通信環境をしっかりと構築・整備することを推奨します。
Microsoft Azureを導入するにあたって
Microsoft Azureを導入する場合
「Microsoft Azure導入の目的は何か」
「現行システムの何をMicrosoft Azureへ移行するのか」
「スケジュールはどうするか」
等を考慮したうえで導入しなければなりません。
これは、目的が曖昧なままだと、
Azureを導入しても効果的な利活用がしにくくなってしまいます。
ですので、Microsoft Azureを導入する際は
企業の現行システムやAzureの知識に精通したエンジニアがいるのが理想的です。
もし、Microsoft Azureの導入や運用が難しいと感じたら、
外部ベンダーに依頼をしてみてはいかがでしょうか。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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