2023.11.10
Microsoft Access(アクセス)で作ったシステムにはこんな落とし穴が!注意すべき問題点とその対策
Accessでシステム開発する場合の問題点とその対策について
Accessは、データベースやシステムを低予算で手軽に構築できるというメリットがありますが、その反面、デメリットも存在します。弊社では、Accessで作成したシステムの改善や更新を考えているお客様からのご相談が多くなってきています。
この先10年のデジタル技術を活用してビジネスを変革する時代に、Accessで作成したシステムは本当に適切なのでしょうか? Accessでシステム開発を行うと、どのような問題に直面するのか?そして、その問題を克服するにはどのような対策が必要なのか?
この記事では、これらの疑問にお答えします。
Accessでシステム開発した場合の問題点
AccessはMicrosoft Officeの一部として提供されるデータベース管理ソフトですが、本格的な業務システムを作るには向いていない場合があります。
以下に、Accessでシステムを開発(Accessの特徴的な便利機能を利用して)した場合の問題点を紹介いたします。
- データ量が増えると処理速度が低下しやすい
- リンクテーブル機能は、ODBCの設定やリンク先の更新に手間がかかる
- マクロ機能は自由度が低く、解読性が悪い
- クエリ機能は、複雑な処理は作成できない
- レポート機能は、カスタマイズが限られている
- フォーム機能は、ユーザーインターフェースのデザインや操作性が劣る
- AccessのVBAは、デバッグやテストのツールが不十分
- Accessのランタイムは、互換性や安定性の問題が発生する可能性がある
- OfficeのバージョンアップでAccessの機能や仕様が変更されることがある
- Accessのセキュリティは不正アクセスやデータ漏洩のリスクが高い
以上が、Accessでシステム開発した場合の問題点です。
Accessで社内エンジニアが内製開発する場合のリスク
よくあることなのですが、企業様はコストや便利さだけを重視してAccessで自社のエンジニア1人に内部開発をさせたり、小規模なベンダー企業(実際は1人のエンジニアが担当)に任せたりすることが多いですが、これには将来的に次のようなリスクが伴うので気をつける必要があります。
- システムが属人化する
- システムの品質が低下する
- システムの保守や拡張が困難になる
- システムの技術的陳腐化が進む
- システムのセキュリティが脆弱になる
これらが、コストを節約しすぎると起こりうるリスクです。
Accessは、簡単なデータベースや小さなシステムを作るのに適していますが、しっかりとした中~大規模な業務システムを作るには、別のデータベースや開発ツール、開発言語を考えた方が良い場合が多いです。
【解決策】Accessを使用したシステムからVB.NETを使用したシステムへのリプレース
Accessを使用したシステムからVB.NETを使用したシステムへのリプレースとは、Accessというデータベース管理ソフトで作ったシステムを、VB.NETというプログラミング言語で新しく作り直すことです。
弊社では、Accessを使用したシステムの改修・改善・バージョンアップなどのシステム保守やメンテナンスも承っておりますが、システムの長期的な安定性や効率性を考えると、プログラミング言語「VB.NET」でシステムをリプレースや再構築することをおすすめいたします。
AccessからVB.NETへのシステムリプレースをするには、AccessとVB.NETの両方を熟知した専門家や開発者が必要です。弊社は、AccessとVB.NETの両方に豊富な知識と経験を持つエンジニアを多数抱えており、お客様の要望に応じた最適なリプレースのプランをご提案いたします。
弊社のサービスをご利用いただければ、Accessを使用したシステムからVB.NETを使用したシステムへのリプレースを円滑に進めることができます。お客様のシステムの性能や品質を高め、ビジネスをさらに効率的にするためにも、是非弊社のサービスをお試しください。
お問い合わせ、心よりお待ちしております。
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