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「働き方改革」は「生産性向上」につながるのだろうか?

「働き方改革」は「生産性向上」につながるのだろうか? | ビジネス

最近こんな記事を読んで、
ちょっとショックを受けました。

 
”OECDの統計によると、
日本の労働生産性は主要先進7カ国で最下位だ。
「働き方改革」と同時に「生産性の向上」を図らなければ、
日本経済は落ちこんでいき、国民の豊かな生活は維持できない。”
「日本人労働力は質が良いのに、なぜ生産性が低いのだろうか?」
という疑問が浮かんだので、
自分なりに調べ、考えてみました。

 

生産性を妨げる7つの原因と解決案

1.残業に関する間違った考え方

-残業(サービス残業含む)が当たり前
-残業ありきで仕事量を考えている
-残業代を当てにして働く従業員

結果、職場にダラダラと残る習慣がついてしまい
それが当たり前と思うようになる。
よって、仕事を効率的にこなそうとしなくなる。
(酷い場合は、普通に仕事を終えて帰る社員に
ネガティブな感情を抱くことさえある。)

【解決案】個人の業務計画、TODO、進捗状況を管理、
見える化し、管理者をはじめ、全体で共有できるようにする。

2.長時間労働のデメリットを理解していない

-「収穫逓減の法則」を理解せず、人を機械のように考えている管理者や経営者
-管理者が効率を重視しない(昔からのやり方を変えようとしない)

【解決案】まずは長時間働かないような仕事量で計画をすべき。
業務や案件を管理するツールを積極的に活用する。

3.日本の労働環境が、辞めにくく、また再雇用されにくいため
職場環境に不満があっても、それを抱えたまま
モチベーションと生産性が低下し、最悪、精神的な問題にもつながる。
また、従業員満足度(ES)が重視されない。
(企業は常に、雇用条件や職場環境を健全に保つ努力をしないといけない。)

【解決案】日本の労働環境はなんともならないが、
職場環境の改善はできるはず。
現場の方の悩みや課題、現状を把握し、働きやすいように改善を続けていく。

4.非効率な社員を解雇しにくい
-会社と社員の半永久的な結びつきが、歪みをうみだしている。

【解決案】非効率な社員を効率的に動かせるような
教育や現場改善(マニュアル作成など)、業務フローの改善や個別フォローをしていく。

5.IT技術の不活用
-データをクラウドに置き、どこからでもアクセスできるようにする。
-WEB会議
-コミュニケーション/コラボレーションソフト導入
-スマートデバイス(スマホ、タブレット)の積極的利活用
これらのIT技術利用に消極的で、生産性向上のチャンスを見過ごしている。

【解決案】IT技術を積極的に取り入れ、
その効果的な運用方法を考え、実行する。

6.従業員をコストとしか見ない
そのため、従業員のやる気が低下する。

【解決案】コストではなく、価値を生み出す「人財」として大切にするべき。
職場改善を継続し、やる気や興味を引き出す工夫をしたり、
そのための新たな制度などを導入してみる。

7.パワハラ
-怒鳴ったり、厳しい態度をとるような上司の部下は
仕事が楽しくなくなり、ストレスレベルが高くなり、生産性が低下する。

【解決案】上司の再教育が必要でしょう。新たな管理手法等を学び、
管理能力やコミュニケーション能力を高める。

 

あなたの会社は大丈夫?

先ずは、この様な問題や
悪影響について、しっかり認識することが重要です。

日本の生産性の低さは、個人の問題というよりも
企業・組織や経営/管理者の課題のような気がします。

日本の組織は労働力の利用が非効率すぎて
全体のパフォーマンスがその和より小さくなってしまっているように見える。
つまり、

「良質な労働力の無駄遣いしている。」

これでは日本の労働生産性は向上しないし、
経済も改善しないのは当然でしょう。

 

経営者は、
「従業員の適正かつ効果的な管理」、
「組織の効率的な運営」
を再考する必要があるのではないでしょうか。

日本の労働力はすばらしいが
それに頼り切り、
もっと働かせればよいというやり方は、
もう限界でしょう。

これからは、
正しいやり方やプロセス、仕組みを持ち、
ITを導入しながら、より効率的に仕事をするよう管理、運営することが
重要になってきます。

つまり、

「長時間労働を前提としないシステムづくり」

「全ての部門、部署におけるIT導入と利活用」

「無駄の多い社内手続きや不要な書類等の削減」

「やりがいとそれに関わる創造性や革新の奨励」

「やる気を阻害するものの排除」

これらが極めて重要になると思われます。

 

改善のヒント

・長時間かかる/面倒な業務のプロセスを分解し、見直してみる。
・今の仕事や業務がなぜ(why)必要なのか考えてみる。
・その理由がわかったら、次にどうやって(how)やれば一番良いか考えてみる。
・そして、その方法を実行するために、何(what)が必要か考え、
それを(サービス、商品、システム、仕組み等)構築する。

ただし、効率化ばかりを意識しすぎてしまい、
商品やサービスの質を落としたり
企業の差別化のポイントや強みを損なうことにならないよう
気をつけなければならないでしょう。

 

改めて、「労働環境」や「働き方」の大切さを考えさせられますね・・・
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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