協業開発「内製×外注のハイブリッド」の事例
最近のお客様からのご要望で、「協業開発」のご依頼を受けることが増えてきました。
具体的には、お客様側の「情報システム部」や「業務推進部」「業務改革室」といった部門の方々と共にシステムを開発するということです。
現状、弊社と協業開発を進めているお客様は
- 名古屋市の某工事関連企業様(VB.NET、SQL-Server、Microsoft Access)
- 刈谷市の某自動車・二輪の部品販売企業様(VB.NET)豊田市の某自動車メーカー企業様(Microsoft Access)
- 名古屋市の某福祉関連企業様(内製化支援)
等、主に愛知県の企業様になります。
今までですと、コストを抑えるために「内製」をしたり、内製で開発したシステムに課題や問題が生じ始めると、「外注」したりと、開発のトレンドが振り子のように行ったり来たりしていました。
そのような中、昨今の「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」や「働き方改革」をきっかけに企業様は、根本的かつ本質的な視点でシステム開発を見直すようになり「企業とITベンダーとの関係性」を考え直すとともに、よりよくシステムを開発し、運用し、メンテナンスする方法を考え「協業開発」(内製と外注のハイブリッド)を選択するようになってきたように思います。
協業開発のメリット
「属人化」「ブラックボックス化」の回避
弊社へのお問合せの中に、
「今までシステムを開発、運用していた社内SEが辞めてしまったので引き継いでほしい。」
「ITベンダーの専属SEが定年退職で、システムの保守・メンテが継続できない。」
という内容のものが少なくないです。
また、仕様書等の資料やドキュメントが残っていたとしても、他の技術者が開発したシステムを一から理解することは、とても大変ですし、引き継ぐ場合は相当のリスクもでてきます。協業開発であれば、常に仕様やソース等、全ての技術や情報を共有することになるので、システムの属人化やブラックボックス化を避けることができ、企業としてのリスクを減らすことになります。
コストや時間の低減
システム開発の御見積を提示すると「高い!値引して!」と言われることが多いです。
私たちも、人工計算で見積もるので、「高い技術や多数の経験を蓄えた技術者が何日かけてプログラム(機能)を開発できるか」という観点で常に御見積しています。
ですので、単純に「〇割引きしてほしい」と言われても、なかなか厳しい場合があるのも正直なところです。
協業開発ですと、お客様の情報システム部の方々に「仕様の作成」や「各種テスト」をお手伝い頂くことで、その分のコストを低減するというやり方をすることができます。
また、システムの運用段階に入って、「機能の変更や追加」が発生した場合にそのための、御見積作成や社内稟議のための時間や工数を低減することも可能になってきます。
リソースや納期の調整がしやすい
私たちの場合、各SEやプログラマが複数のプロジェクトに参画している場合が多いため、納期状況が厳しくなる場合があります。
そのようなときに、お客様の情報システム部の方々と連携や相談して、部分的な支援をして頂いたり、逆に、お客様の急な要望変更や納期変更に、弊社内のリソースを調整して協力し、対応すること等も可能です。
協業開発のデメリット
協業開発を行う上で考えられる課題や問題点としては、「プログラムのバージョン管理」や「デグレードの危険性」等が考えられます。
上記のようなことが、起こらないように、バージョン管理ツールを使用したり、運用ルールを決めたり、密なコミュニケーションをとる等双方の配慮が必要になってくるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私たちの「協業開発」は、最初に計画があったわけではなく、どちらかと言うと、お客様の課題やニーズを考慮して私たちが提案し、お客様と一緒に進めることになったというのが実情です。
ですので、これからも様々な課題や問題が出てくるかもしれませんが、そんな時こそ、お客様との対話を大切にし、共に考え、協力しながら「協業開発」を其々のお客様にとって最適な形にブラッシュアップしていければと考えています。
私たちの「協業開発」に、少しでも興味を持って頂けましたら、お気軽にお声掛け下さい。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
お問合わせは下記のフォームよりお願いします。
担当者がお返事させていただきます。
==================
「WEBサイト構築」「システム/ソフト開発」「業務改善・内製化支援」「ローコード開発ツールによるアジャイル開発」等に関するお問合わせは、以下のフォームよりお願いします。
担当者がお返事させて頂きます。
ExcelやAccessでお困りのシステム担当者様を支援します!
当社では主に、東海圏(愛知、岐阜、三重、静岡)と、関西圏(大阪、京都、兵庫、奈良、和歌山)の中小企業様、零細企業様、個人事業主様、起業家様のITやシステム化、業務効率化に関する支援をさせて頂いています。